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■北海道のじゃがいも
北海道産の「じゃがいも」のルーツをたどると、
なんと、南アメリカはチリのアンデス高地が原産。
ナス科の多年草で、日本に持ち込まれた当初は
花を観賞するためのものだったらしいですね。
オランダ人がジャカルタ経由で日本に持ち込み、
ジャカルタイモ(ジャガタライモ)が
短くなってジャガイモとなったとか。
明治以降、洋食文化が発達するとともに、
食用として栽培され北海道まで広がって来たようです。
北海道は、「じゃがいも」の生産量で全国No.1で、
総収穫量のおよそ70%を占めています。
なぜ、北海道が生産量で全国No.1なのかというと、
それは、北の大地の乾燥した空気、
朝・昼・夕と寒暖の差がおいしい「じゃがいも」を作るのに最も適しているからです。
「じゃがいも」の男爵が有名になったのは、
門外不出の川田男爵改良の「じゃがいも」が
あまりにも美味しいので、
皆がこっそり忍び込んでは盗み獲りされ、
川田男爵とのいたちごっこがあったとか。
美味しさの話しにも拍車がかかり
男爵イモの名が高まったという言い伝えがあります。
インカノメザメ・・・ほくほく茹でたて
実は黄色くまるで栗の様!
アンデス地域で生産されていた小粒種を改良し
昭和63年に北海道で初めて収穫された「インカの目覚め」
もともと、南米のアンデス地域で古くから生産されており、
とても高値で取引されていたジャガイモです。
生産が難しく、今でも生産量がとても少ない為に、
幻のじゃがいもと呼ばれています。
皮が薄く、割ると実は黄色く黄金のように輝いています。
生の状態で割ってみても、既に少し黄色。
茹でると、本当に栗のような黄色い色になります。
サツマイモにも似た色ですね。味は、甘くてホックホク!
皮も一緒に丸ごと食べることが出来ます。
なかなか、手に入らない高級なインカの目覚めですが、
食べてみるとその味にびっくりされると思います。
高級な理由がきっと隠されています。
北あかり・・・ほくほくゆでたて
表面の皮は赤く色づいているのですぐに見分ける事が出来ます。
甘みが強くホックホク系のジャガイモです。
メークイン・・・ほくほくゆでたて
煮崩れしないので、煮物に最適です。
じゃがいもレシピ
♪いももち ♪じゃがいものオムレツ
♪じゃがいもとベーコン炒め ♪揚げいも
♪じゃがいものホイル焼 ♪肉じゃが
♪ポテトサラダ ♪フライドポテト
♪コロッケ ♪ふかしいも
♪じゃがいもニョッキ ♪ポテトグラタン
じゃがいもを使った料理は 実にさまざまです。
和洋中どれにでも合う万能な野菜です。
料理に合わせてじゃがいもを使い分けると
より美味しく召し上がれる事でしょう。
インカノメザメ、北あかり、男爵にメークイン・・・
いくつか種類がありますが、
あなたはどのじゃがいもがお気に入りですか?
子供にも大人気のポテトグラタン
材料(4人分)
じゃがいも 中3個
玉ねぎ 小1個
ベーコン 4枚
バター 40g
小麦粉 大さじ2杯
牛乳 500cc
コンソメ(固形) 1個
塩コショウ 少々
とろけるチーズ お好み
パン粉 お好み
1、じゃがいもは皮をむいて縦半分に切り5mmくらいの厚さにして、耐熱容器に入れてレンジ(500w)で5分くらい加熱しておく。完全に柔らかくならなくて、大丈夫です。
2、玉ねぎは繊維にそって薄切りに、ベーコンも食べやすくきっておきます。
3、フライパンにバターを入れ、玉ねぎ・ベーコンをいため、しんなりしてきたら、じゃがいもも加えて小麦粉を入れ、さらにいためます。小麦粉はふるわなくても大丈夫。
4、全体に小麦粉がゆきわたったら、牛乳とコンソメを加えてフツフツしてきたら火を弱めて塩コショウで味を整え、とろみが付いたら火をとめます。
5、バターを塗るか、水でぬらしたグラタン皿に盛って、上にとろけるチーズとパン粉をのせて、オーブンで焦げ目が付くまで焼いたら出来上がりです!!
おふくろの味 いももち
材料
じゃがいも 大2個
片栗粉 大さじ4~5
(甘いタレ)しょう油:お酒:砂糖
1、ジャガイモをゆでて、熱いうちにマッシュ状にする。
2、1に片栗粉を入れて、粉っぽさがなくなるまでよく混ぜ、好みの形に成型する。
3、タレの材料を鍋に入れて温める。
4、フライパンに大目の油を引き、2を揚げ焼きにする。
両面がこんがり焼けたら、フライパンの余計な油をふき取り、3のタレを加えてよ~くからめる。
じゃがいもと片栗粉の分量はあくまで目安なので、お好みの分量をお試し下さい。私はモチモチした食感が好きなので、片栗粉大目ですが、入れすぎると粉っぽくなります。
※冷凍保存もできます。
離乳食レシピ
炭水化物を多く含む点が普通の野菜とは異なり、穀類としての性質も合わせ持っています。
いも類として、別に分類されることがありますが、
ここでは、野菜の仲間に入れておきました。
旬は春と秋ですが、一年中出回っていると思います。
柔らかくゆでると裏ごしが簡単で、
水分を適当に足せば、飲み込みやすいトロトロ状にして あげられます。
離乳食向きで、初期から利用しやすい素材と言えるでしょう。
★下ごしらえについて
はじめに芽を取り除きます。
芽を取り、皮をむいた後は 水にさらしましょう。
変色が防げます。
じゃがいもをゆでた後はステップに合わせたサイズに処理します。
初期なら裏ごしかすりつぶし。
後期以降は 手づかみ出来るサイズにしてあげるのも良いですね。
★冷凍保存方法
ゆでて裏ごししたもの、すりつぶしたものは、
製氷皿にうつし、冷凍保存をおすすめします。
使うときに使う分だけをレンジでチンするだけなので
何種類か作りおきしておくと
時間のない時にもさっと作れて便利です。
★レシピ
・じゃがいもの豆乳スープ
・じゃがいもとグリンピースのマッシュ
・じゃがいものクリームコロッケ
・じゃがいもハンバーグ
・じゃがいもと野菜のとろとろスープ
じゃがいも主食レシピ
・じゃがいもパン
・じゃがいもピザ
・じゃがいものニョッキ
・じゃがいもベーコンご飯
・じゃがいものドライカレー
・新じゃがと帆立の炊き込みご飯
じゃがいも和え物レシピ
・新じゃがのしゃきしゃきゴマ味噌あえ
・ほうれん草とじゃがいものごまあえ
・じゃがいもの明太子和え
・じゃがいもの梅ドレッシング和え
じゃがいも焼き物レシピ
・じゃがいものオムレツ
・ポテトとひき肉のパイ
・じゃがいもとチーズのお焼
・じゃがいものチヂミ
・ベイクドポテト
・じゃがいものクリームグラタン
じゃがいも炒め物レシピ
・じゃが豚キムチ
・じゃがいもとピーマンの酢炒め
・じゃがいもと豚肉のオイスターソース炒め
・人参とじゃがいものハーブオイル炒め
・ベーコンとじゃがいも炒め
じゃがいもサラダ,前菜
・新じゃがサラダ
・ポテトサラダ
・チーズポテト
じゃがいも煮物,ゆで物
・ハッシュドポテト
・ポークカレー
・ツナとじゃがいもの重ね煮
・じゃがいもと豚肉のバター蒸し
・豚肉とじゃがいものクリーム煮
・手羽先とじゃがいもの煮物
・新じゃがと牛肉の炒め煮
・じゃが煮
・カレー風肉じゃが
・じゃがいもと鶏肉の煮物
・じゃがいものそぼろ煮
じゃがいも揚げ物レシピ
・鶏肉の千切りじゃがいも衣揚げ
・揚げじゃがいものコンソメ味
・ポテト春巻き
・じゃがいもコロッケ
じゃがいもスープ,汁物レシピ
・石狩鍋
・じゃがいもとわかめのお味噌汁
・じゃがいもとグリーンアスパラのポタージュ
・じゃがいもと野菜のミネストローネ
・新じゃがのコンソメスープ
・じゃがいもとキャベツのスープ煮
・いもだんご汁
じゃがいもお菓子レシピ
・ポテトチップス
・じゃがいもクッキー
・ポテトドーナツ
・ポテトパンケーキ
・いももち
じゃがいもの食べ合わせ
じゃがいもと聞くとデンプンを想像する方も多いと思いますが、
意外にもカリウムが豊富に含まれています。
カリウムは体内の不要なナトリウムを排泄して
血圧を下げる効果があるので、高血圧の予防に効果があります。
また体内水分量の調整も行う働きもあるので、
むくみの解消にもなります。
ほかにもじゃがいものカリウムには
アレルギー体質を改善する効果も見られており、
ぜん息や皮膚炎の治療にも用いられています。
じゃがいもにはビタミンCも豊富に含まれております。
このビタミンCはデンプンに守られており、
加熱調理しても損失が少ないのが特徴です。
ビタミンCは免疫力を向上させ、
様々な病気の予防に効果があります。
また、コラーゲンの生成にも関わっており、
美肌効果や粘膜にできた潰瘍の改善にも効果があります。
じゃがいもと白采,バナナ,ハチミツ⇒胃潰瘍,十二指丁潰瘍の予防
じゃがいもと胡瓜,キウイフルーツ ⇒高血圧の予防
じゃがいもと苺,レモン,ブロッコリー ⇒ガンの予防、ストレス解消
じゃがいもと牡蠣,ベーコン,酢 ⇒スタミナ、疲労の回復
じゃがいも調理のタネ
フライドポテトを家庭でカラッと仕上げるには・・・。
point1:まず、130℃~150℃の油ではじめの「一度揚げ」です。
油の温度を見分けるには、野菜(長ネギの切れ端、あるいはジャガイモの皮の切れ端でもOK)を油に入れた時、野菜の周りに小さな泡がプクプクと出る、これが大体130℃、野菜がクルクルと回りだすと150℃です。
130℃~150℃の油の中で、ポテトに含まれる水分の温度が上がりながら、ポテトをホカホカにしていきます。
そして、水分の温度が100℃に達すると水蒸気となってポテトからどんどん蒸発して行きます。
この時、ポテトの表面からアワがたくさん出ます。
ポテトが充分柔らかくなったら、一度ポテトを全部ザルに上げます。
point2:そしてやや火力を強くして、油の温度を175~180度まで上げます。
油の温度の見分け方は、上記と同じように野菜の切れ端を油に入れると、回りがキツネ色になるのがこの温度です。
point3:次が「二度目の揚げる作業」です。
油の温度を確認したら、先ほどのポテトをお鍋に入れます。
ゆっくりとポテトをかき混ぜながら、今度はポテト表面の色の変化を良く見ていて下さい。
「こんがりキツネ色」になったらOKです。
すぐに紙を敷いたザルなどに上げて下さい。
point4:ポテトがアツアツのうちに適量のお塩を振りかけ、ザルごと振ってポテトを転がしながらよく混ぜます。
これで「美味しいフライドポテト」の出来上がりです。
一段階目の、低めの温度で挙げるのは、ポテトの中をホカホカ状態にすることが目的です。そして二度目の高い温度では、ポテトの表面を美味しい「キツネ色」にすることと、サクッとした状態にすることが目的なのです。
加熱調理は、何度で、どの程度の熱量を加えながら、どの程度の時間をかけるか、この三点ですべてが決まります。
「揚げる」「焼く」「炒める」調理法は、100℃よりも高い温度での調理です。「煮る」「茹でる」「炊く」などと違って、食材から水分を奪いながらの調理法で、「乾熱調理法」といいます。
「脱水調理」とも言えますね。
調理温度の正確さ=美味しい仕上がり、ということを是非覚えておいて下さいね。
メークインに向かない料理って?!
メークインは水分と糖分が多いため、煮くずれしにくいじゃがいもです。
ポテトサラダや粉吹きいものようにじゃがいもをつぶして作る料理には難しいと思われます。
ただし、1月から2月頃のじゃがいもは熟したものが多く、
甘みがつよいので、この頃のメークインを使った
コロッケやポテトフライは格別です。
どうぞお試し下さい!
■じゃがいものカロリー
100gのカロリー: (生) 76kcal
(蒸し) 84kcal
(水煮) 73kcal
じゃがいもには、ビタミンB群、ビタミンC、ミネラル、トイ成分などの栄養素がたっぷり含まれていますし
、調理にも強いという特徴があります。
健康的に美しくダイエットしたいという方は、
じゃがいものカロリーを高くしないような調理法で料理をすれば、
ダイエット効果も期待できるそうですね。
■じゃがいもの栄養素
じゃがいもには、ビタミンB群、ビタミンC、ミネラル、トイ成分がたっぷり含まれています。
また調理にも強いという特徴があります。
じゃがいもの栄養素は、煮たり焼いたりしても、崩れにくいのです。
ビタミンCなどは、火を入れることで、
その成分が壊れてしまう、といわれていますが、
じゃがいもは、その成分を残すことが出来るのです。
つまり、ガンや高血圧の予防、心筋梗塞といった
現代の生活習慣病に非常に強い食品だ、
ということがいえるのです。
ビタミンCが崩れにくい、ということは、
お肌にもいい効果がある、ということにもなりますね。
■じゃがいもの利尿作用、整腸作用
じゃがいもは利尿作用があるといわれています。
体内のナトリウムの量を調節するというカリウムが、じゃがいもには、たくさん含まれているのです。
また、じゃがいもには、整腸作用というものがあります。
つまり便秘にも高い効果を発揮する、ということです。
もちろん、食物繊維も豊富。鉄分も高く入っていますから、
かなりのパーフェクト食品、ということになります。
■じゃがいもの芽の成分
じゃがいもの芽や緑に変色した皮の部分には、
ソラニンというアルカノイドが含まれます。
このアルカノイドを含んだじゃがいもの芽や
緑に変色した皮の部分を 食べると、中毒症状が出てしまいます。
じゃがいも中毒を防ぐには・・・。
じゃがいもに生成されたグリコアルカノイドは熱に強いため、
調理して火にかけたとしても分解はほとんどされません。
中毒を防ぐためには調理するときには芽は必ず取り除くこと、
緑に変色している皮は厚めにむくこと、
すぐに食べずに保存しておく場合はできる限り
光を当てないということに注意を払いましょう。
毒性を少しでも減らすために、皮をむいてから水に浸すことも大切です。
グリコアルカノイドは水に溶けやすい性質を持っていますので、
少しでも水の中に溶け出す ようにしましょう。
alivio super じゃがいも百科
とってもホクホクになります。
早く食べたい!
サクッとした衣、ホクホクのじゃがいも、
そして甘いたまねぎとしょっぱいひき肉がアクセントになっていて、
ソースとの相性も抜群のコロッケ。
基本のレシピを覚えておけば、
おかずに、お弁当に、おもてなしにと、活躍しますよ!
じゃがいも・・・・じゃがいも・・・・じゃがいも
ジャガイモの古里とその名前の由来
ジャガイモの原産地は、南アメリカ、ペルーとボリビア付近のアンデス山麓の高原地帯(海抜4,000~5,000m)と言われていますが、野生種はかなり広範囲の地域に見られます。南米の古代遺跡の発掘で獲られた乾燥イモや水差しなどの模様から推測しますと、南アメリカでは2世紀か、それ以前からジャガイモは栽培されていたようです。このジャガイモをヨーロッパに初めてもたらした人物は、イギリスの政治家であり、探検家として有名なウォルター・ローレイ卿です。それは16世紀、エリザベス一世の治世で、イギリスが世界の海に乗り出し始めた頃です。
ヨーロッパにもたらされたジャガイモは、当初はなかなか食用としては普及しませんでした。まだ、食べ方を十分知らなかったこともあり、ジャガイモの若芽に含まれる有毒物質ソラニンを食べ、エリザベス一世が中毒にかかりました。そのため、ジャガイモには毒が含まれていると、広く信じられ、人々は食べようなしなかったのです。
こんなに評判が悪かったジャガイモを、世に広げたのはドイツ(当時のプロシャ)のフリードリッヒ大王です。生育期間が短く、太陽の熱をあまり必要としない性質に目をつけて、冷害による穀物の凶作から人々を救う作物として、栽培を奨励しました。1740年頃には国内の各地を回ってはジャガイモを自ら農民の前で食べ、盛んに宣伝しました。それ以来、ドイツ人はジャガイモを主食としてよく食べる様になりました。実は、ドイツにも16世紀に、イギリスの探検家と言うよりも、海賊として有名なフランシス・ドレークによって、ジャガイモは伝えられていました。しかし、有毒説のため、普及・栽培されませんでした。それを独裁者であったフリードリッヒ大王は強引な命令により、強制的に栽培させ、普及したのです。実は当時のドイツは、1618年からの30年戦争で、すっかり田畑が荒され、食糧飢饉が毎年の様に起こっていました。国民のための食料確保が至上の政治的課題だったのです。丁度、戦争に負けた戦後の日本で、食料確保が最大の政治課題であったのと同じです。ジャガイモが飢えに苦しんでいたドイツ国民を救ったのです。
一方、フランスのルイ16世は、宮廷でのパーティの折、王妃のマリー・アントワネットにジャガイモの花を着けさせました。もっともこれはフランス国内にジャガイモ栽培を広めるための、ルイ16世の“術策”だったとも言われています。実は、この術策にはパルマンシエと言う参謀がついていました。パルマンシエは元々、薬剤師でしたが、ドイツとの戦争で捕虜となり、収容所で毎日ジャガイモを食べ、かつドイツの民衆がジャガイモで飢えから救われる状況を見ました。そのため、フランスにもジャガイモをぜひ普及しようと、情熱を傾けていたのです。
王妃・マリー・アントワネットは、こよなくジャガイモの花を愛し、よく髪飾りにしたのも事実のようです。ですからロココ朝の後期には、ベルサイユ宮殿やパリの街で、ジャガイモの白い花が大流行したのだそうです。五弁の可憐な花が当時の貴婦人たちの髪や豊かな胸もとを飾り、その魅力に魅せられて、われもわれもとジャガイモを植えている光景を想像すると、楽しいですね。
ところが、その後、平和が回復するにつれ、あまり作られなくなりました。当時のジャガイモは、現在のジャガイモほど美味しくなく、“えごい”味がしたり、芽を食べると中毒を起こすことなどから、毒のある食べ物だという評判がなかなか消えなかった事や、小麦や大麦などの生産性が上がり、より美味しい、高級イメージのパンが手軽に求められる様になった事が最大の理由でしょう。
じゃがいもの名前、色々
江戸時代、ジャガイモは甲州(今の山梨県)が、先に述べました様に、関東一帯への普及の拠点となりました。そのため、信濃、越後、上野、下野では、ジャガイモを「甲州芋」と呼んでおります。高野長英の書いた「二物考」(天保7年)には、馬鈴薯の和名として、ジャガタライモ、甲州イモ、清太夫イモ、チチゴイモ、アップラ、カツネンイモ、ジュミョウイモ、テイゾウイモなどとあげられており、他にオランダ人によって伝えられたことから、オランダイモ、またジャワ(ジヤガタラ)島を経て来たので、ジャガタライモ等の呼び名が紹介されています。
また、ジャガイモのことを、馬鈴薯とも言いますが、これは馬に付ける鈴に形が似ていることから、付けられた名前です。この他にも、北海道ではゴショイモとも呼ばれます。これは一株から五升も芋がとれるとの意味です。なお、英語のpotatoは、スペイン語のpatataに由来します。ところが、この言葉は、元来ハイチの原住民がサッマイモをbatataと言っていたものを、混同したものです。何時の間にか、サッマイモがジャガイモに化けてしまったのです。もっとも、ヨーロッパにはサッマイモの方が早く伝わりましたが、始めの頃は、後からもたらされたジャガイモと区別せずに、両方ともpotatoと呼んでいました。
ジャガイモの遠い旅
南アメリカはアンデスの高地に自生していたジャガイモは何時ころからか、原住民の眼に止まり、地下部に形成される芋が食用に供されるようになり、選抜が行われ13世紀頃には原住民にとってはなくてはならない食料として栽培されていたようです。 13世紀こ
ろの原住民の跡地からジャガイモの形を型どった壷などが発掘されていますことからも、ジャガイモが彼等の生活の中で大きな位置を占めていたことがうかがわれます。
このジャガイモがヨーロッパに持ち込まれたのは一般に1560-1570年頃だとされています。 北アメリカに入ったのは17世紀のはじめとする説もあるようですが、大量に入ったのは18世紀になってからで、16世紀後半にイギリスに持ち込まれたものが、アイルランドからの移民によって持ち込まれ広く栽培されるようになったとみるのが一般的のようです。
イギリスに入ったジャガイモは比較的早く普及し、特に恒常的な食料不足に悩んでいたアイルランドでは急速に普及栽培されるようになりました。これが後のジャガイモ飢饉へと結び付くことにもなります。 ジャガイモが広く栽培されるようになりますと、ジャガ
イモの大敵である疫病が次第に広がるようになり、種芋を連年継続して利用してきたことから、疫病にたいしての抵抗性も低下して1843年から1847年の5年間にわたる疫病の大発生により収穫は著しく減少し、多数の餓死者(20万人とも30万人ともいわれ
ています)を出す大惨事となり、国を捨てて多くのアイルランド人は新天地を求めアメリカ大陸へわたったのです。その中に有名な暗殺された大統領のケネディー家の祖先もその一人として加わっていたのでした。ヨーロッパに入ったジャガイモは当初は好奇心を持って栽培されましたが、毒があるという風説のためかなかなか思うようには広がって行きませんでした。フランスでは時のルイ十六世がこれを推奨するために、立入禁止の立札を建てて栽培し一般の人々の興味を引こうと努力をしたりしますが、食用というよりも、ジャガイモの花が興味の中心となり、紳士の襟元を飾ったり、また、マリー・アントワネットの髪飾りに用いられたりして、花として栽培され、食用として栽培されるにはまだまだ年月を待たねばなりませんでした。
地味ですけど男爵です・・メークインです・・
じゃがいものつぶやき
今じゃ、北あかりやらインカノメザメなどなどはやりのようですが、
やっぱり美味しいジャガイモの元祖といえば、
男爵、メークインじゃあありませんか!
やはり北海道!
甘み、旨みが際立ち、どんな料理にもよく合う北海道のジャガイモは
大変人気があります。
美味しさの理由は、昼夜の寒暖の差が大きい気候により、
たっぷりと甘みを蓄えた芋が育つ為。
広大な畑で、たっぷりと太陽を浴びて育った自然の味をお楽しみ下さい。
定番の男爵は、粉吹きいもにしたり、肉じゃが、カレーなどに入れて、
ややくずれてトロっとしたところをいただくのがお奨め。
また、男爵よりも煮崩れしやすい北アカリは、
潰してポテトサラダやコロッケにすると
甘みとホクホク感が出て、最高です。